バイエルンの偉大なる”ワンクラブマン” マンUの115億円オファーを断った納得の理由とは?

名門への忠誠を誓う万能アタッカー

 他クラブからの接触があったことも認めたミュラーだが、その上でバイエルンが欧州のトップクラブであると語っている。他クラブからの誘惑に目もくれず、残留を決断する上で悩むことはなかったとその信念は揺らぐことがないようだ。

「確かにいくつかオファーがあった。でも僕らはバルセロナ、レアル・マドリードと並んでヨーロッパのトップ3だ。イングランドのクラブも強力な財力を持っているから、いずれすぐにトップに戻ってくるだろうね。でもスポーツという観点で見れば、僕がここに残る決断は簡単なことだった」

 世界屈指のブランド力と財力を誇るマンチェスター・ユナイテッドもイングランドで5位。世界を制覇した偉大なるアレックス・ファーガソン元監督が2013年に退任後、世界3強までの道のりは遥かに遠い。チーム力を理由に、ミュラーはユナイテッド移籍を固辞したことを明確にした。

 20日のダルムシュタット戦でも高難度のオーバーヘッドシュートでのゴールを含む2得点を挙げ、今季7度目のドッペルパック(1試合2得点)を達成。17得点でリーグ得点ランキングでも3位につけている。ゴール量産でチームに貢献する万能アタッカーは、下部組織時代からプレーする名門への忠誠心を誓い、クラブ一筋を貫く「ワンクラブマン」としてキャリアを終えることになるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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