広島がゼロックス杯4度目優勝! 寿人、浅野、ウタカ弾でG大阪を3−1撃破

エース寿人がスライディングボレーで先制

 試合巧者ぶりを存分に見せつけるスタートを切った。Jリーグシーズンの開幕を告げる恒例のゼロックス・スーパーカップが20日、昨季のJリーグ王者のサンフレッチェ広島と天皇杯覇者のガンバ大阪の間で戦われた。広島は後半6分にFW佐藤寿人が先制点を挙げると、同12分にFW浅野拓磨、同28分にFWピーター・ウタカと途中出場の選手たちがゴールを重ね、G大阪の反撃をFW宇佐美貴史の1点に抑え3-1で勝利。G大阪の連覇を阻み、4度目のゼロックス杯優勝に輝いた。

 ともに今季の公式戦初戦となった一戦で、広島の先発イレブンはいずれも昨季からのメンバー。昨年12月のクラブワールドカップで活躍を見せたMF茶島雄介も名を連ねた。今季から背番号10をつけるU-23日本代表FW浅野拓磨は、“切り札”としてベンチから出番をうかがう形になった。

 後方からボールをつなぐ広島に対し、G大阪がコンパクトな守備網を形成して待ち受ける構図になった。G大阪は最前線から最終ラインまでが約25メートルというコンパクトなゾーンを形成し、広島が縦に入れるパスに照準を絞ってカウンターを狙った。ボールを奪ってからは手数を掛けずに、流動的にポジションを変えながら速い攻撃を仕掛けていった。

 焦らずにボールをつなぐ広島と、カウンター狙いのG大阪の間で試合は膠着した。時間の経過とともに、広島は中央を固めるG大阪に対して右サイドのMFミキッチを使う攻撃を増やしていく。MF茶島も絡みながらサイドを突破に掛かる場面を増やしたが、最終的にG大阪が中央で跳ね返す展開が続いたが、両チームともに決定機を生み出すには至らず、前半はこのまま0-0で終了した。

 後半に入り、広島が一気にスコアを動かした。まずは同6分、右サイドからDF塩谷司がG大阪のGKと最終ラインの間に低いクロスを入れると、広島FW佐藤寿人がニアサイドに飛び込んで合わせ、先制ゴールを挙げた。このプレーで左足を痛めた佐藤は、FW浅野と交代。「あとは頼んだぞ。決めてこい」と、若武者にゲキと飛ばしてピッチを後にした。

 

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