中国への“爆買い移籍”はブラジル代表入りにマイナスだ! チェルシー司令塔が警告発す

アジア史上最高額の約64億円移籍もセレソンの道は遠ざかる

  ウィリアンは07年から13年のシャフタール時代に221試合37得点を挙げ、リーグタイトル5回、リーグカップタイトル3回、UEFAカップ(現在のUEFAヨーロッパリーグ)を1回獲得している。しかし、その間ブラジル代表としては2試合しか出場していない。チェルシーに移籍後、2年間でブラジル代表として28試合出場を果たしている。

 所属クラブとリーグが代表招集に多大な影響を与えることを肌で実感しているウィリアンだが、シャフタールというクラブのトリッキーさも理解している。

「彼らは伝統のある名門よりも、規模が小さくても巨額の移籍金を払うチームに売ることを好む。僕はシャフタール・ドネツクと交渉する難しさを自分自身の経験から知っている。僕も2年間移籍したくて苦しめられたんだ」

 ウィリアンはシャフタールからロシア1部アンジ・マハチカラに売却された経緯がある。クラブ側の事情で移籍先が決まった自身の経験と親友の状況を重ねているようだった。ウィリアンはアンジの経営縮小で7か月後にチェルシーに移籍。プレミアリーグの舞台に活躍の場を移すとともに、ブラジル代表のキャリアを送る事が出来たが、テイシェイラの場合はどのようなキャリアを送るのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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