「FIFA勧告に韓日で悲喜」 東京五輪“U-24”開催の影響に韓国紙持論「日本は悩み多い」

U-24への引き上げで「日本が戦力で優位に立つチャンスが消えた」

「日本は悩みが多い。当初、97年生まれの選手の出場を反対していると伝えられた。日本の東京五輪世代は、97年生まれよりも下の世代のほうが上手い。欧州組の堂安律(PSV/98年生まれ)、冨安健洋(ボローニャ/98年生まれ)、久保建英(マジョルカ/01年生まれ)はそれよりも下の世代だ」

 つまり、スペインなどの強豪国の主力は97年生まれがほとんどで、23歳以下に出場が制限されると大幅な戦力ダウンは否めない。一方で、もし23歳以下に制限されていたならば、日本の97年生まれには主力級の選手が少なく、久保ら欧州組は出場資格があるため戦力がそこまで落ちることはなかった――というのが、同紙の見方だ。

 最後に「これで日本が戦力で優位に立つチャンスが消えた。現在の状況では韓国と日本では悲喜が分かれた」と伝えているが、新型コロナウイルスの感染拡大により状況は依然として不透明だ。日韓の戦力の違いが、1年後にはどのように変化しているのか、今後も見守っていきたい。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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