稲本潤一の衝撃ボレー&アーセナル黄金時代エースの“ゴラッソ” 03-04のプレミア回顧

フルハム時代の稲本潤一のマンU戦ボレーに再脚光【写真:Getty Images】
フルハム時代の稲本潤一のマンU戦ボレーに再脚光【写真:Getty Images】

稲本がユナイテッド戦で沈めた一撃など、過去のハイライトをDAZNが配信

 プレミアリーグは1992年に創設され、今や人気・実力ともに世界最高峰という評価を確立している。「DAZN」はその中から珠玉の名勝負をピックアップし、ハイライトを配信。選りすぐりのシーンをピックアップし、ビデオクリップとしても配信している。

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 中国・武漢が発生源とされる新型コロナウイルスが世界中で感染拡大し、各国のリーグ戦は中断に追い込まれている。そんななか、DAZNは過去のプレミアリーグで生まれた名勝負にスポットライトを当て、シーズンごとの「レジェンドマッチ」を配信中だ。

 2003-04シーズンから選ばれたのは2試合。元日本代表MF稲本潤一(現SC相模原)がゴールを挙げ、フルハムが前年度王者のマンチェスター・ユナイテッドを3-1で破った一戦と、最終的に無敗優勝を成し遂げるアーセナルが4-2の逆転勝利を収めたリバプール戦だ。

 稲本は2001年にガンバ大阪からアーセナルに期限付き移籍し、翌シーズンにはフルハムに期限付き移籍。1年契約を延長して、03-04シーズンを迎えた。敵地での第10節マンチェスター・ユナイテッド戦はフルハムが前半3分に先制するものの、同アディショナルタイムには元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランに同点ゴールを許してしまう。

 しかしフルハムは後半、元フランス代表MFステード・マルブランクのゴールで再びリードを奪うと、試合を決定付けたのは前半32分から途中出場した稲本だった。後半34分、左サイドからのパスに反応してペナルティーエリア内に侵入すると、左足でダイレクトボレー。元オランダ代表GKエドウィン・ファン・デル・サールを破り、オールド・トラッフォードでの勝利を確定させる一撃を突き刺した。

 もう1試合は、無敗優勝を達成して“インヴィンシブルズ”と呼ばれることになるアーセナルが演じた名試合だ。ホームでの第31節リバプール戦、前半は1-2とリードされて終えたものの、後半にアーセナルが強さを見せつける。

 後半4分に元フランス代表MFロベール・ピレスが同点弾を沈めると、その直後に“ゴラッソ”が生まれる。センターサークル付近でボールを受けた元フランス代表FWティエリ・アンリがドリブルを開始すると、軽やかなステップでリバプールを翻ろう。あっという間に元ポーランド代表GKイェルジ・デュデクと1対1となり、冷静にファーサイドのネットを揺らした。同32分にもゴールを決め、前半の1点と合わせてアンリはハットトリックを達成。最終的にアーセナルが4-2で盤石の勝利を収めている。

 今季のプレミアリーグではリバプールが首位を独走し、新たな歴史を作ることが期待されていたが、残念ながら今はシーズンの中止も議論される状態となっている。一刻も早く現在の状況が収束し、サッカー界の日常が戻ってくることを願いたい。

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