新型コロナ騒動…日本は「私たちと違う」 ブラジル人監督が賛辞「遥かに規律がある」

かつてブラジルの名門フラメンゴやサンパウロを率いたムリシ・ラマーリョ監督【写真:Getty Images】
かつてブラジルの名門フラメンゴやサンパウロを率いたムリシ・ラマーリョ監督【写真:Getty Images】

ブラジルサッカー界も影響、名門クラブを率いたラマーリョ監督が日本について言及

 新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、ブラジルの名門フラメンゴやサンパウロを率いたムリシ・ラマーリョ監督は、日本を引き合いに出して「日本には、遥かに規律がある」と賛辞を送っている。ブラジルメディア「TERRA」が伝えた。

 新型コロナウイルスの影響を受けてイタリアやスペインでは非常事態宣言が発表され、サッカーの各国主要リーグは一時中断。ブラジルでも試合が延期されており、選手の給与削減案などが話し合われている。メキシコや中国に加え、ブラジルで10クラブ以上を指揮したラマーリョ監督は、深刻な状況のなかで給与削減の理解を選手たちに求めている。

「選手たちは今、クラブが困難な状況にあることを理解する必要がある。スポンサー料はないし、興行収入もない。全員にとって何が最善であるかをよく理解しないといけない。サッカーは他の分野と同様、影響を受けるのは間違いない」

 ラマーリョ監督はサッカー界に及ぶ影響を危惧しているなか、母国メディアから「新型コロナウイルス騒動から、我々ブラジル人はどんな教訓を学ぶのでしょうか?」という質問を受けると、日本を例に出しながら次のように語っている。

「地震や津波などの悲劇を経験している日本などの国々には、遥かに規律がある。そういう意味で、私たちとは少し違う。ブラジルはどちらかと言えば自然災害が少ないほうだ。個人衛生の問題では、手を洗う習慣に変わればいい。争ったりせず、お互いに助け合えるはず。課題は忍耐強く、家で過ごすことだろうね」

 米ジョンズ・ホプキンス大学の新型コロナウイルス世界統計によれば、29日17時時点で感染者数はブラジルが世界19位(3904人)、日本が同29位(1693人)となっている。状況が刻一刻と変わるなか、ラマーリョ監督は危機感を強めていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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