ジダン新監督が獲得に尽力した秘蔵っ子

　ジネディーヌ・ジダン新監督がヴァラン獲得に尽力した経緯から、将軍の秘蔵っ子でもある。フランス代表では1998年フランス・ワールドカップで優勝時のDFローラン・ブランの後継者としても大きな期待を受けている。ジダン監督の初陣となった1月9日のデポルティーボ戦では負傷した主将のラモスに代わって交代出場すると、続くスポルティング・ヒホン戦、レアル・ベティス戦とフル出場を果たしている。

　レアルはここ数年間、ラモス、ポルトガル代表ペペ、そしてヴァランが中心となってディフェンスラインのローテーションを組んでいる。むやみなタックルに頼らず、ボールを奪うクレバーな守備を持ち味とするヴァランは、ヘディングの強さのみならず背後のスペースに対応するスピードも兼ね備えている。

　絶大なポテンシャルとリーダーシップを期待されるヴァランは白い巨人のキャプテンとしてディフェンスラインから支えたマヌエル・サンチス、フェルナンド・イエロ、ラモスといった名手の系譜を継ぐ正統後継者なのかもしれない。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images