かつての世界最強ストライカーがたらい回し人生に嘆き節 「僕は外に放り出された」

モナコから2年連続で期限付き移籍中のファルカオ

 アトレチコ・マドリード時代の2011-12、12-13シーズンの2年間でリーグ戦68試合で52ゴールという爆発的な得点力を発揮し、世界最高のストライカーと呼ばれたコロンビア代表FWラダメル・ファルカオ。しかし、モナコ移籍後の14年1月に左膝前十字靭帯を損傷する重傷を負って以来、かつての姿がウソのような不振に陥っている。「エル・ティグレ(虎)」の愛称を持つ男が、コロンビア紙「セマナ」のインタビューでたらい回し生活の苦渋を語っている。

 13年夏の移籍市場でモナコへ6000万ユーロ(約78億円)ともいわれる移籍金で移籍。5年契約を結んだファルカオは、シーズン前半戦だけでリーグ17試合9ゴールとまずまずの活躍を見せていた。しかし、1月22日のフランス杯モンドール・アゼルグ・フット戦で左膝に重傷を負い、その年のブラジル・ワールドカップまでも棒に振った。そして、翌シーズンの開幕3試合に出場した後、マンチェスター・ユナイテッドへ期限付き移籍した。

「モナコではクラブの決定によって僕は外に放り出されたんだ。そして、ユナイテッドでは僕がやりたいポジションを新しい監督が与えてくれなかったんだ」

 モナコからの放出はクラブ主導であったと語り、ルイス・ファン・ハール監督の下でプレーしたユナイテッド時代は指揮官とポジションを巡って対立したことを明かしている。リーグ26試合に出場したものの途中出場が多く、4ゴールに留まった。ユナイテッド側は移籍当初、既定路線とされていた完全移籍のオプションを行使しないことを発表し、ファルカオは失意のうちにモナコに一時復帰することになった。

 

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