タッチライン際で壊れたメガネの絆 リバプールとクロップに待っていた劇的なフィナーレ

リバプールがララーナの一撃でノーウィッチとの打ち合いを制す

 リバプールのイングランド代表FWアダム・ララーナが、1月23日の敵地ノーウィッチ戦で5-4の乱打戦を制する劇的な決勝ゴールを決めた。今季初ゴールはチーム全体の歓喜を呼び、ユルゲン・クロップ監督のトレードマークであるメガネを破壊するまでに至ったが、「このゴールは一生忘れられない」と殊勲者は語っている。地元紙「リバプール・エコー」が報じている。

 感動的な光景だった。後半ロスタイム残り1分、敵味方が競り合ったエリア内でこぼれたボールに、ララーナが冷静に左足を振り切る。一度地面を叩いたボレー弾はゴール右隅に突き刺さった。

「バソングに4-4に追いつかれる素晴らしいゴールを決められた時は、奈落の底に落とされるパンチを喰らった気分だった。相手のゴール前に迫ると、僕の前に良いボールがこぼれてきた。偉大なフィナーレだった。壮大なゲームだったけど、勝ち点3を奪えたのが素晴らしい」

 ララーナはこう振り返った。1-3とリードされていた状態から4-3に逆転するも、後半アディショナルタイムに相手DFのゴールで4−4に追いつかれていた。

 土壇場で生まれた決勝弾に殊勲者は狂喜乱舞。ユニホームを脱ぎ、半裸になるとピッチ上を疾走。そして、熱血漢も全力でベンチから飛び出した。クロップ監督は満面の笑みでダッシュ。右手で呼びかけたララーナはタッチライン際で指揮官に飛びついた。歓喜の抱擁の輪はDFコロ・トゥーレなど次々に広がった。そして、闘将の背後から抱きついたFWクリスチャン・ベンテケの右手が指揮官のメガネを直撃。指揮官はメガネをなんとか右手でキャッチしたが、次々に選手が飛び乗り、トレードマークは破壊された。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング