激昂したトッテナムMF、試合後にスタンドへ突入 侮辱したファンと一触即発の事態
ダイアーがFA杯敗戦後に異例の行動、家族への侮辱に怒り
トッテナムは現地時間4日に行われたFAカップ5回戦で、ノリッジに1-1のままもつれ込んだPK戦で2-3と敗れ、今季タイトルの可能性がUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のみとなった。この敗戦以上に騒動となっているのが、試合後にMFエリック・ダイアーがファンからの野次に応酬し、観客席に乗り込む事態が発生したことだ。
試合は前半13分に、ベルギー代表DFヤン・フェルトンゲンのゴールでトッテナムが先制に成功。しかし後半33分にノリッジFWヨジップ・ドルミッチの一撃によって1-1の同点に追いつかれると、延長戦でもスコアは動かずPK戦に。そしてPKストップの名手である相手GKティム・クルルに2本止められるなど、万事休した。
問題が起きたのは、その試合後だった。英公共放送「BBC」によると、PK戦の1本目を決めるなど120分間にわたってプレーしたダイアーだが、スタジアムに駆けつけた一部ファンから罵声が飛んだ。すると激昂したダイアーはスタンドに乗り込み、当該ファンと揉み合いになる事態に。警備員が割って入り事なきを得たが、後味の悪い結末となった。
ジョゼ・モウリーニョ監督は「エリックは我々プロフェッショナルとしては、やってはいけないことをしてしまったが、おそらく我々全員がそうする。私は選手に寄り添うし、彼らの心情を理解している。その人物はエリックを侮蔑した。家族はそこにいて、弟はその状況を快く思わなかったのだろう」と、観戦に来ていた家族がなじられたことが原因だと示唆した。
トッテナムにとって、敗戦以上にダイアーのメンタル面でのダメージが心配される一戦となってしまった。
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