バイエルンCEO、相手オーナー侮辱の横断幕掲出のサポーターを非難 「最も醜い一面」
バイエルンサポーターがホッフェンハイムの出資者であるホップ氏を侮辱する行為に出る
ドイツ王者バイエルンのサポーターが掲出した侮辱的なバナーが、大きな波紋を呼んでいる。クラブのカール・ハインツ・ルンメニゲCEOも「バイエルンの最も醜い一面だ」と怒りを露わにしている。
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バイエルンは現地時間2月29日にブンデスリーガ第24節でホッフェンハイムと敵地で対戦。結果は6-0の大勝となったが、後味の悪さが残る一戦となった。
問題となっているのはバイエルンサポーターによる侮辱行為だ。6-0と試合の行方が決した後、バイエルンサポーター側のスタンドでホッフェンハイムの出資者であり、実質的オーナーのディトマール・ホップ氏を侮辱するバナーが掲げられた。
これにバイエルン側の選手やハンジ・フリック監督、オリバー・カーン次期会長らも怒りを露わにし、試合が中断される事態へと発展した。バイエルンの選手がサポーターの元へ行き、バナーの掲出をやめるよう呼びかけるシーンもあった。
しばらくの中断後に試合は再開されたが、最後の13分間は両チームの選手たちが侮辱行為への抗議の意思表示としてプレーを放棄し、敵味方関係なくパス交換をするだけの異様な光景となった。
バイエルンのルンメニゲCEOは衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビューで、受け入れがたい行為だったと語り、一部サポーターに対する不快感を露わにしている。
「FCバイエルンの代表として、あのフーリガンたちのことを非常に恥ずかしく思う。私が言えることはただ一つ。ブンデスリーガ、DFB(ドイツサッカー連盟)、DFL(ドイツサッカーリーグ機構)はフーリガンたちに対して一体となったアクションを起こす時がきた。
これはフットボールの醜い一面だ。私は非常に恥ずかしい。ディトマール・ホップには謝罪した。彼はこの地域全体で積極的にスポーツに影響を与えてきた名誉ある人物だ。今日起きたことについて弁解の余地はない」
ホップ氏やホッフェンハイムに対する謝罪の気持ちを言葉にしたルンメニゲCEOはさらに、「バイエルン・ミュンヘンの最も醜い一面だ」と侮辱行為を行ったサポーター集団を非難。「我々のチームは素晴らしい試合を見せていたが、あのような形で終わってしまった。容認できない」と怒りを露わにしていた。
ルンメニゲCEOは「厳格な措置を取る」とし、該当サポーターに対しての厳罰を示唆している。クラブに対する処分も予想されるなど、今後も波紋は広がっていきそうだ。