ベイル、中国行き破談の理由は? 江蘇蘇寧の監督が舞台裏説明「90%完了していた」
年俸のみ支払えば獲得できるはずが、突如移籍金を要求されて獲得を断念
レアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイルは昨夏以降、中国移籍の噂が過熱している。昨夏に移籍交渉をしていたという江蘇蘇寧のコスミン・オラロイ監督は、獲得オペレーションは90%完了していたが、レアル側が突然態度を一変させたために破談に終わったとUAE紙「ザ・ナショナル」で明かした。
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ベイルは昨夏の時点でジネディーヌ・ジダン監督の構想外と伝えられ、移籍の噂が再三報じられた。そのなかで中国1部江蘇蘇寧への加入が近いとの報道もあり、アジア上陸が現実味を帯びていた。
しかし、ベイルの中国移籍は実現せず、レアルに残留していた。冬の移籍市場では上海申花が新たに候補として浮上したが、やはり実現には至らなかった。
江蘇蘇寧を率いるオラロイ監督によれば、夏の移籍市場でベイル獲得は寸前のところまで迫ったが、レアルが突如として移籍金の支払いを要求するなど、態度を変化させたことが破談の原因だと語っている。
「(ベイル移籍は)本当にあと少しのところだった。クラブは彼の代理人と合意し、我々もレアルと合意した。何が起きたかは分からない。マドリードはいくつかのフレンドリーマッチで大敗していた。それで考えを変えたんだ。彼らははじめ、我々が彼のサラリーを支払えば放出すると言っていたが、移籍金を払う必要があると突然言ってきたんだ。サラリーと移籍金の両方となると予算オーバーだった。だから我々は他の選手を探すことになった」
当初、レアル側は移籍金なしでの退団を容認する構えだったものが、その条件を突然変えたという。レアルはプレシーズンのインターナショナル・チャンピオンズカップでアトレチコ・マドリードに3-7の大敗を喫するなど開幕前にチームの仕上がりに不安を残していたため、ベイルの放出をためらったのではと指摘されている。
オラロイ監督は「夕方には90%完了していたが、翌朝には状況がまったく変わっていた」と急転直下のベイル移籍交渉の結末を嘆いていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)