ブーイングに大炎上… SNSの威力にベンゲル監督が閉口 「私にはよく分からない」

「フットボール界が何年にも渡り直面する問題」

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督がソーシャルネットワークサービス(SNS)の拡大により、ファンからの批判で即炎上の危険をはらむフットボール界の現状に苦言を呈した。英地元紙「テレグラフ」が報じている。

 ツイッターをはじめとするSNSでは、一個人による意見も、水面に落ちた一つの水滴から波紋が広がっていくように、あっという間に拡散されていく。同じ意見を持つ人が簡単につながり、反響が止めどなく拡大していくことで、選手や監督が受けるプレッシャーもより大きなものとなる。ベンゲル監督はこうした現状を嘆いている。

「(SNSの利用者拡大は)これはフットボール界が今後何年間にも渡って直面するであろう問題の一つだ。すでに多くの国で見られるものだし、もっと広がっていくだろう。SNSによって、誰もが意見することを許され、同じ考えを持つ他の人とつながって意見が増強される。以前は一人の意見はそれぞれ切り離されたものだったが、今では同じ考え持つ人々に直接配信されて、大きな力に変わる。きっとそういうものだろう。私にはよく分からない」

 アーセナルでの指揮が20年目を迎えたフランス人指揮官は、これまでも多くの批判や心ない言葉を浴びせられてきた。ファンからの批判は年々エスカレートしていると実感し、その背景にはSNSが関係していると指摘した。

 

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