ドルトムントの天才も認めたプレミアマネーの抗い難い魔力 「選手は大金に魅せられている」

故障から復帰したトルコ代表シャヒンが独紙に明かす

 ドルトムントのトルコ代表MFヌリ・シャヒンが、プレミアリーグの圧倒的な資金力はブンデスリーガの選手にとって抗いがたい魅力であると認めている。ドイツの「キッカー」紙が報じた。

 天才の異名を欲しいままにしたシャヒンは、ドルトムントで成功を収めると、2011年にレアル・マドリードに移籍。スター軍団の中で出場機会を得られず、1年後にリバプールへ期限付き移籍で新天地を求めた。だが、初参戦となったプレミアの舞台でも負傷による離脱期間が長く、期待されたような結果が残せず。13年1月から1年半のレンタルで古巣ドルトムントに戻り、昨季から完全移籍となったシャヒンは、ドバイ合宿中にプレミアの魔力と、ドイツからタレント流出が続く現状についてこう語っている。

「選手は今、イングランドの10億もの大金に魅せられている。それは妨げることはできない。多くの選手がイングランドに移籍する。それが現状だ。ここ(ドイツ)で200万ユーロを手にできる人間が、イングランドで500万ユーロを手にできる。選手によっては(現所属のチームが)UEFAチャンピオンズリーグを戦おうが、残留争いをしようが関係ないという人もいるからね」

 プレミアリーグの武器は圧倒的な放映権料を背景にした資金力だ。プレミアリーグは昨年、新たに2016-17シーズンより3シーズンでそれまでの3倍となる約1兆円の放映権契約を結んでいる。バイエルン・ミュンヘンのCEOであるカール・ハインツ・ルンメニゲ氏も、「ヨーロッパの他リーグのチームにとってプレミアリーグの資金力は脅威である」と指摘している。

 

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