「際どさの極み」 紙一重の“10.04mm”に泣くも…モウリーニョ「VARが犯すミスはしない」

トットナムがワトフォードゴールに迫るも得点ならず…【写真:Getty Images】
トットナムがワトフォードゴールに迫るも得点ならず…【写真:Getty Images】

ゴールラインテクノロジーによりノーゴール判定「あなたの想像を凌駕する際どさ」

 トットナムは現地時間18日、プレミアリーグ第23節でワトフォードと対戦し、0-0で引き分けた。後半アディショナルタイムにボールがゴールに迫り劇的な決勝ゴールを奪ったかに見えたが、ゴールラインテクノロジーにより紙一重でノーゴール判定となった。試合後、ジョゼ・モウリーニョ監督は際どい判定も「ゴールラインテクノロジーはVARが犯すミスはしない」と語っている。

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 直近のリーグ戦3試合で勝ち星から遠ざかっているトットナムは敵地のワトフォード戦に臨んだが、0-0で迎えた後半24分、ベルギー代表DFヤン・フェルトンゲンがペナルティーエリア内でハンドを犯しPKを献上。しかし、このピンチはGKパウロ・ガッサニーガがビッグセーブで窮地を救った。息を吹き返したトットナムは一気に猛攻を仕掛けると、同アディショナルタイムにこの日最大の決定機を迎える。

 右サイドからDFセルジュ・オーリエがグラウンダーのクロスを相手GKと最終ラインの間に供給すると、こぼれ球がゴールへと転がっていく。これをゴールライン上で構えていたワトフォードMFイグナシオ・プッセートが、倒れ込みながら左足で決死のクリア。ボールはゴールラインを割っていたようにも見えたが、主審はノーゴールと判定。リプレーで確認したところ、ほんのわずかだけライン上にボールが残っていたことが明らかとなった。

 試合はそのままスコアレスドローに終わったが、英メディア「One Football」は「これまでで最も際どいゴールラインテクノロジーになった?」と見出しを打ち、「10.04mm。この距離がトットナムにとって勝利とドローの明暗を分けた」と説明。「際どさの極み。あなたの想像を凌駕する際どさだ」と強調している。

 また、英衛星放送「BTスポーツ」はモウリーニョ監督の試合後のコメントを紹介しており、「そういうものさ。ほんの数ミリメートルだったことは分かっている。しかし、ゴールラインテクノロジーはVARが犯すミスはしない。なので、ゴールに至らなかった数ミリメートルを受け止める必要がある」と、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)に皮肉を送る一方で、ゴールラインテクノロジーへの敬意を示した。

 VAR判定は誤審を減らす目的で導入されたものの、その判定基準に対し世界中で議論が巻き起こっている最中にある。一方、ゴールラインテクノロジーは最先端の技術によって明確な判定が下されている。モウリーニョ監督の発言は、世界中で共感を呼ぶ意見だったかもしれない。

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