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ドルトムントCEOがプレミア移籍に警鐘 「選手はレモンのように絞られる」
過密日程で選手が消耗し「リーグのレベルが上がっていない」
ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは、ブンデスリーガでプレーする選手たちのプレミアリーグ移籍に対して疑念を抱いているようだ。ウィンターブレイクがなく、年末年始も試合が続く過密日程のイングランドでは「選手はレモンのように絞られる」と表現し、移籍については熟考を重ねる必要があると警鐘を鳴らした。独地元紙「ビルト」に対して語ったもの。
近年、オイルマネーやTV放映権料の高騰によって豊富な資金力を得たプレミアリーグのクラブは、各国からスター選手をかき集めている。引き抜きの対象となるのはブンデスリーガも例外ではなく、今季もドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガー(マンチェスター・ユナイテッド)やベルギー代表MFケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)がドイツから海を渡っていった。ドルトムントの選手でも主将DFマッツ・フンメルスやFWピエール=エメリク・オーバメヤン、DFネヴェン・スボティッチらにプレミア移籍のうわさが出ている。
そうした中で、ヴァツケCEOは「選手がサラリーで判断しているというのなら、(ブンデスリーガが)競争で勝つのは難しい」と認めながらも、「クリスマス休暇中にプレミアリーグの試合を見たが、彼ら(プレミアリーグ)のレベルが上がっているとは思わなかった」と、リーグの魅力では決して劣っていないと主張。プレミアリーグ移籍が必ずしも選手にとってプラスになるかどうかは分からないと、疑問を呈した。
「(プレミアリーグでは)選手たちがまるでレモンのように絞られる。彼らはなかなか試合の中でリズムをつかめていない」
ヴァツケCEOは、過密日程の中でのプレーは選手を消耗させるとし、移籍の前には熟考が必要だと選手に警告していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images