世界が大絶賛の東福岡トリックFK 英メディアは「天才的なFKのルーティン」と独創性の高さに脱帽

玉野光南の予選決勝の一撃も再評価される

 そして日本の高校サッカーが生んだベストゴールとして、昨年10月に行われた選手権岡山県予選の決勝戦で生まれた玉野光南の衝撃弾を、「日本の高校サッカー界の素晴らしいゴールの話題で、2015年に生まれた輝けるゴールを紹介しなければ怠慢だろう」と、特集で再評価。改めて動画と共に紹介している。

 もはや伝説となったスーパーゴールは、1-1で迎えた延長後半アディショナルタイムに生まれた。玉野光南のGK栗尾純平が前線にロングキックを送ると、この試合で同点ゴールを決めていたFW片山知紀、そしてFW新地猛がヘディングで前線へつなぐ。FW土居晃貴は、このボールをゴールに背を向けた状態で胸トラップ。そこから右足でボールを浮かせてマーカーをかわすと、振り向きざまにボレーシュート。ボールは、作陽GKの頭上を抜いてネットを揺らした。驚くべきことに、GKのキックからボールは一度も地面に落ちることなく、フィニッシュまで到達していた。

 玉野光南が見せた驚愕の連携に、欧州メディアは「シーズンベストゴール」と絶賛。この玉野光南のスーパーゴールと共に、今回の選手権決勝で披露された東福岡のトリックFKは、日本の高校サッカー界の技術レベルと独創性の高さを、世界中に知らしめることになった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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