「こんなものと思われては…」 選手権連覇へ、青森山田監督が語る“U-18王者のプライド” 

青森山田の黒田監督【写真:Football ZONE web】
青森山田の黒田監督【写真:Football ZONE web】

富山第一に4-1と勝利 U-18プレミアリーグ勢唯一の生き残りに黒田監督「レベルの高さを見せていこうと…」

 第98回全国高校サッカー選手権は3日に3回戦が行われ、青森山田(青森)はセットプレーからの4得点で富山第一(富山)を下し、ベスト8へ進出した。チームを率いる黒田剛監督は、「プレミアの力がこんなものと思われてはいけない責任がある」と話した。

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 青森山田は前半7分にロングスローのこぼれ球をMF松木玖生が押し込むと、後半にはFK、CKから3得点を奪った。相手の反撃を1点に抑えて4-1の勝利を収めると、黒田監督は「5バックの相手で中を攻略するのは難しいと思っていたので、リスタート。相手がゾーンで守るので、それを研究して前に飛び込む形を練習してきました」と、スカウティングの時点から想定していたパターンが試合結果につながったと話した。

 セットプレーでの青森山田は、J1浦和レッズに加入内定のMF武田英寿が左足、ボランチのMF古宿理久は右足から質の高いボールを蹴り込んでくる。指揮官が「今大会でも屈指の両キッカー」と胸を張る2人がいるからこそ、スタメンのフィールドプレーヤーに180センチ以上の選手が1人のみという陣容でも強さを発揮する。

 その黒田監督は、「昨日の時点でプレミアで残っているのが我々だけになってしまいました」と、尚志(福島)と市立船橋(千葉)が2回戦で敗れ、今大会で青森山田を除いて高円宮杯U-18プレミアリーグに出場している高校がすべて敗退したことに触れた。

「我々がプレミアの全責任を負う形になりましたね。プレミアの力がこんなものと思われてはいけない。そのレベルの高さ、チャンピオンとしてのプライドを見せていこうと選手たちにも伝えました」

 青森山田はJリーグのユースチームが数多く参加するプレミアリーグ「EAST」を勝ち抜き、ファイナルでは「WEST」の王者、名古屋グランパスU-18を倒して優勝している。高校サッカーという区分を超えた日本の18歳以下の頂点に立ったチームであるというプライドにかけ、この高校選手権で負けるわけにはいかないという闘志が感じられる。

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