リバプールの“弱点”から逆算 南野拓実が「最も出場機会を得られる」ポジションは?

南野の出場はどのポジションになるのか【画像:Football ZONE web】
南野の出場はどのポジションになるのか【画像:Football ZONE web】

1軍と2軍の深刻な“ギャップ” フィルミーノの代役は「不可能」

 しかし現実問題、3トップから出場時間を分け与えてもらうのは難しく、それは優勝が迫る終盤戦になればなるほど顕著になってくることが予想される。さらには、フィルミーノが体現する“偽9番”は世界最高レベルにあると言っていい。たとえバックアップでも、その役割を“真似る”ことは厳しいと言わざるを得ない。それだけフィルミーノは、現在のリバプールの中核を担う存在であり、フィルミーノのパフォーマンスがチームの出来を左右するのが実情だ。

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 そのため、南野が3トップの一角として出場機会を増やしていくことは茨の道と言わざるをえないが、その一方で大きなチャンスも眠っていることが、クラブW杯でも垣間見ることができた。準決勝のモンテレイ戦(2-1)では、多くの主力を休ませ“2軍”を送り込んだが、攻めあぐねる展開が続き、最終的に勝負を決する違いを生み出したのは途中出場の“1軍”だった。

 また、決勝のフラメンゴ戦(1-0)では3トップを含め主力を送り込んだが、延長戦まで突入する接戦を強いられた。リバプールが苦しめられたのは、もちろん過密日程も一つではあるが、「インサイドハーフ」の質だ。不動のアンカーを務めるブラジル代表MFファビーニョが負傷により長期離脱を余儀なくされるなか、本来インサイドハーフのヘンダーソンが代役を務めることで補填している状況にある。

 相方のオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムもユルゲン・クロップ監督から絶大な信頼を得る存在だが、クラブW杯では休息を与えられることになった。そのため、ギニア代表MFナビ・ケイタ、イングランド代表MFアレックス・オックスレイド=チェンバレン、元同代表MFアダム・ララーナらがそのポジションでのプレー時間を与えられた。

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