リバプールの“弱点”から逆算 南野拓実が「最も出場機会を得られる」ポジションは?
リバプール加入が正式決定した南野 “世界一”のクラブで出場時間を勝ち取るための道は?
リバプールは現地時間21日、FIFAクラブワールドカップ(W杯)優勝を達成し、初の世界王者に輝いた。昨季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇を果たし、今季はプレミアリーグで首位を独走するなど“黄金期”を迎えている。文字通り「世界一」のクラブに加入することになった日本代表MF南野拓実だが、今後シーズンを戦っていくうえで最も出場のチャンスが潜んでいるのは、どのポジションなのだろうか。
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リバプール移籍を決定的なものとしたのは、今季CLでの直接対決で見せた目覚しいパフォーマンスだった。グループステージ第2節では3-4と競り負けたものの、南野は1ゴール1アシストとインパクトを残した。第6節では0-2と無得点で黒星を喫したが、この日南野が見せたプレーこそ、現在のリバプールが求めている要素だった。
ザルツブルクは4-1-2-1-2システムを採用しているが、“第1ラウンド”のアウェー戦ではワイドに位置取りする機会が多く、3トップのような構図となっていた一方、“第2ラウンド”のホーム戦では比較的低い位置にポジショニング。中盤のアンカーを務めていた相手MFジョーダン・ヘンダーソンに激しいプレッシングで重圧をかけ続け、リバプールにリズムを作らせないハードワークに徹していた。
試合中にシステム変更を施すことはあるものの、リバプールが先発に送り出す基本フォーメーションは4-3-3システムで固定されていると言っていい。最大の武器は周知の通り、“スリリング・スリー”と呼ばれる世界屈指の3トップであり、右ウイングのエジプト代表FWモハメド・サラー、センターのブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、左ウイングのセネガル代表FWサディオ・マネは不動の地位を築いている。
一方で、3トップのバックアッパーが物足りない状況となっており、前線が1人でも欠けた場合、リバプールにとっては途轍もない打撃となる。特にフィルミーノは代えの利かない存在となっていることから、ワイドでも起用できることに加え、センターでのプレーも可能な南野は、3トップのバックアップ要員として最高の人材であることは英国内のメディアでもこぞって取り上げられていた。