日韓戦退場の過去を持つ闘莉王が緊急提言、宿敵倒す秘策とは? 「相手は挑発も上手いので…」

韓国戦について語った闘莉王【写真:荒川祐史】
韓国戦について語った闘莉王【写真:荒川祐史】

闘莉王が「肌で感じた」日韓戦 「本当に韓国人の『やってやるぞ』という気持ちが強い」

 森保一監督率いる日本代表は、韓国・釜山で開催されているE-1選手権の優勝を懸けて18日に第3戦・韓国戦に臨む。“オール国内組”で初招集が11人、22歳以下の東京五輪世代が14人選出される“フレッシュ”な顔ぶれで中国(2-1)、香港(5-0)を倒して2連勝中。今大会を独占放送するフジテレビの中国、香港戦の中継で本格的な解説デビューを果たし、今季限りで現役を引退した元日本代表DF田中マルクス闘莉王は、自身が経験した日韓戦を振り返りながら、宿敵との対戦への臨み方を伝授した。

 日本はここまで、第1戦の中国戦(10日)ではFW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)とDF三浦弦太(ガンバ大阪)のA代表初ゴールで2-1と勝利。第2戦の香港戦では、A代表デビューのFW小川航基(水戸ホーリーホック)がいきなりハットトリックを達成し、DF菅大輝(札幌)とFW田川亨介(FC東京)も初ゴールを決めて大勝を収めた。最終戦はともに2連勝で迎えるライバル韓国との一戦。2013年以来、3大会ぶりの優勝を懸けて、敵地で意地と意地がぶつかり合う日韓戦を戦う。

 元日本代表として国際Aマッチ43試合に出場した闘莉王にとっても、“日韓戦”は特別なものだったようだ。2010年2月14日、日本で開催された東アジア選手権(当時)が初めての対戦。ホームで迎えたその一戦では、これまで感じたことのないような異様な雰囲気、プライドとプライドがぶつかり合うような圧、殺気立ったスタジアムに自然と気持ちが高ぶった。

「俺はブラジルから来たけど、韓国人の日本代表に対するライバル心は他の国じゃ感じないような魂というか、『日本にやられちゃいけない』気持ちというのをひしひしと感じた。これは日韓戦だけ。正直なところ、韓国人の気合いの入れ方が日韓戦だと違ったりするし、日本に負けたくないというすごく強い気持ちを持っている。もしかしたらそれは、日本人を上回っているんじゃないかな。そういうのは特に韓国からすごく感じる。肌でも感じたし、実際にプレーしていても、球際のところや、いくらこっちが気持ちを入れて戦ったとしても、本当に韓国人の『やってやるぞ』という気持ちが強いと思う」

 相手の重圧を跳ね返そうと、自身のモチベーションも高まった。ピッチに立つと、段々と心も体も熱を帯びていく。そして1点を追う前半41分、相手のセットプレーでの混戦のなか韓国の選手を倒してしまい、一発退場。数的不利に陥った日本がホームで1-3と敗れたこともあり、この出来事は教訓として闘将の脳裏に刻み込まれている。

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