南野のリバプール移籍は決定的か 香川“恩師”クロップに質問、現地記者が確信する理由

クロップの言葉から感じた日本人選手への愛情と、南野に懸ける想い

 そんなクロップの言葉を聞いて、筆者は大きな感動に包まれた。

 なぜなら、もしもドイツ人闘将が南野に対して特別な思い入れがなかったとしたら、ここまで細やかに、誠実に、また情熱たっぷりに、“日本人選手”香川との思い出を語ってくれただろうか。

“今の段階ではプロフェッショナルとして、他クラブに所属している南野の話をすることはできない。けれどかつて俺が愛したシンジの話をすることで、今再び一緒にやり始める日本人選手、南野への思いを伝えよう”

 今も何度も繰り返しこの会見の録音を聞き返しているが、そのたびに筆者には「南野のことも俺に任せておけ」とクロップに言われているような気がしてならないのだ。

 現行のヨーロッパ王者であり、今季のプレミアリーグでは17試合を終えて16勝1分という信じがたい快進撃を続けて首位を独走、30年ぶりにイングランド最強の座にも返り咲こうとしているリバプール。今回の取材から移籍解禁となる2週間後の2020年元日、南野拓実がその真っ赤な上下で有名なレッズのユニフォームに袖を通すのは、もはや間違いないと言える。

 となれば日本人のサッカーファンならば、クロップが香川とドイツで咲かせた黄色の大輪の花を、今度はイングランドで南野と真っ赤に咲かせるという夢を見るしかないのである。

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(森 昌利 / Masatoshi Mori)


森 昌利

1962年生まれ、福岡県出身。84年からフリーランスのライターとして活動し93年に渡英。当地で英国人女性と結婚後、定住した。ロンドン市内の出版社勤務を経て、98年から再びフリーランスに。01年、FW西澤明訓のボルトン加入をきっかけに報知新聞の英国通信員となり、プレミアリーグの取材を本格的に開始。英国人の視点を意識しながら、“サッカーの母国”イングランドの現状や魅力を日本に伝えている。

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