森保J、2年ぶり“日韓戦”勝利へ必要なものは? “経験者”たちの言葉から読み取る本質

E-1選手権に臨む日本代表と韓国代表【写真:Getty Images】
E-1選手権に臨む日本代表と韓国代表【写真:Getty Images】

2年前のE-1選手権最終戦では先制したものの、1-4で屈辱の逆転負け

 森保一監督率いる日本代表は18日、韓国・釜山で開催されているE-1選手権の最終戦でポスト国の韓国と対戦する。A代表では約2年ぶりとなる“日韓戦”での勝利に向けて、必要なものは何なのか。選手たちのコメントから、その本質を探っていく。

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 日本は今回のE-1選手権に国内組のみで臨み、23人中14人が東京五輪世代という若いメンバー構成となった。多くの選手が代表デビューとなるなか、初戦で中国に2-1、第2戦で香港に5-0の勝利を収め、同じく2連勝の韓国と優勝を懸けて対戦する。今さら繰り返すまでもなく、特別な意味を持つ一戦だ。

 日本と韓国のA代表での前回対戦は、2017年12月16日、E-1選手権の前回大会の最終戦となる。ホスト国の日本は2勝、韓国は1勝1分で最終戦を迎えた。開始早々に日本が先制したものの、前半13分に追い付かれると、大量4失点を喫して1-4の逆転負け。ホームの日韓戦では63年ぶり2度目となる4失点の屈辱を味わうこととなった。

 当時の試合に出場しており、今回のE-1選手権にも参加している日本の選手は、GK中村航輔(柏レイソル)、DF三浦弦太、MF井手口陽介(いずれもガンバ大阪)の3選手のみ。今大会で代表デビューした選手も多いなかで、彼らには経験を伝える役割も期待される。

 今回も、前回と同じく有利な条件で最終戦を迎える。勝ち点こそ前回とは違うものの、得失点差の関係で引き分け以上なら日本の優勝となる状況は同じ。ただ、だからといって安易に有利だとは言えないのが“因縁の対決”でもある。前回を知る三浦は、日韓戦が“別物”という意識について問われ、「それはより大事かなと思います」と周囲に伝えていくことも示唆した。

 一方で、三浦と同様に2大会連続での参戦となる井手口は「伝えることはあまりないです」と笑ってかわしたが、その後には「伝えられたところで、だと思うので」とも続けている。日韓戦に限ったことではないとはいえ、イメージで知ることと実際の対戦で感じるものは違って当然。新世代の代表戦士たちは、経験者の声に耳を傾けつつも、ピッチ上で“日韓戦”特有の激しい戦いに順応していく必要がありそうだ。

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