「僕にとって東京五輪は特別」 “サムライ”と呼ばれる21歳日系人の挑戦「この名前は…」

東京五輪への想いも語った【写真提供:メルガル】
東京五輪への想いも語った【写真提供:メルガル】

東京五輪の南米出場枠はわずか「2」も…「勝って東京五輪に出場したい」

「国際大会を経験できたことは大きかった。ペルーは特に酸素の薄い高地では走れないので、ゆっくりとしたサッカーをする。でも、海外での試合はもっとスピーディーだし、相手のプレッシャーもきつい。ジュニオール(コロンビア)との試合はカリブの蒸し暑い気候の中での試合だったし、ウニベルシダ・デ・チレ(チリ)戦はプレスが厳しかった。標高が高くて寒いペルーでは経験したことのない気候、環境でのプレーができたことはプラスになりました」

 今年8月には、東京五輪を目指すU-22ペルー代表メンバーに招集され、地元ペルーで行われたパンアメリカン大会にも出場した。チームは1次リーグで敗退したが、アラカキは主にスーパーサブとして全4試合に出場し、その存在をアピールした。

 そして次なる目標は、来年の東京五輪出場だ。南米の出場枠はわずか「2」。南米予選は来年1月にコロンビアで行われる予定だ。

「今はまだメンバーを選んでいる段階だと思うけど、可能性は十分あると思う。もちろん、来年1月に行われる南米予選のメンバーには選ばれたいと思っている。南米予選を突破するのは簡単ではないが、勝って東京五輪に出場したい。日本にルーツを持つ僕にとって、東京で行われる五輪は特別なもの。日本にはまだ行ったことはないけど、どんなところかは知っている。国際大会で存在をアピールすれば、その後のオファーにもつながる。国際大会で結果を残して、これからどんどん大きなクラブに移籍していきたいんだ」

 日本のパスポートは持っておらず、Jリーグでのプレーにはあまり興味はないというが、「(アンドレス・)イニエスタや(ルーカス・)ポドルスキのいるヴィッセル神戸の試合は、テレビで観たことがある。スピーディーな試合をしていて、レベルが高いと思った」と語る。

 将来の夢は、プレミアリーグのマンチェスター・シティでプレーすることだという。

「まずはペルーで結果を残して、メキシコに行きたい。そこで活躍すれば、欧州のチームに移籍できるチャンスも出てくる。プレミアリーグに行ければ嬉しい。マンチェスター・シティでプレーできれば最高だね。もっと自信を持ってプレーできるようにならないといけないし、結果を残してステップアップしていきたい」

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