日本代表、“国内組”E-1選手権メンバー発表 仲川ら10名初選出、森保監督「国の威信を…」

日本代表に初招集されたMF仲川輝人とFW小川航基【写真:Getty Images】
日本代表に初招集されたMF仲川輝人とFW小川航基【写真:Getty Images】

2019年最後のA代表活動 国内組で韓国、中国、香港と対戦、3大会ぶり2回目の優勝を目指す

 日本サッカー協会は4日、今月の10日から18日まで韓国の釜山で開催される「EAFF E-1サッカー選手権2019」に出場する日本代表メンバー22名を発表した。国際Aマッチデーではないため、すべて国内組の陣容となり、今季J1リーグで15ゴールを挙げ得点ランキング首位タイのFW仲川輝人(横浜F・マリノス)ら10選手がA代表初選出となった。

 E-1選手権は、旧大会名の東アジアサッカー選手権、EAFF東アジアカップから通算して今回が8回目の開催となる。4カ国が出場し、日本は10日に中国、14日に香港、18日に開催国の韓国と対戦。2013年以来、3大会ぶり2回目の優勝を目指す。

 今大会はFIFAの国際Aマッチデーに該当しないため、代表に拘束力がなく、海外組は招集できない。森保一監督は11月に招集した国内組をベースに、東京五輪世代のU-22代表メンバーや今季のJリーグで活躍する仲川ら10名の初招集選手を加えてメンバーを構成した。

 大会に向けて森保監督は、「日本代表の活動はどの国と戦っても国の威信をかけて戦う厳しい戦いだが、特に東アジアの諸国が国の威信をかけて戦いに挑んでくるということ。我々が対戦国以上に日本のために戦って勝つということ、応援して下さる方の思いを背負って勝利にこだわって戦うことを実践したい」とコメント。ライバル国との戦いを通じて「結果にこだわりつつ、この大会でも選手層を厚くする、選手もチームも成長することを考えてやっていきたい」と、国内勢の奮起を期待した。

 日本代表は、9月からスタートしたカタールW杯アジア2次予選グループFで無傷の4連勝、13得点0失点で首位と順調な歩みを進めている。その一方で、11月19日にホームで行われた国際親善試合ベネズエラ戦(1-4)では、前半だけで4失点を喫する低調な戦いぶりで、森保監督の采配やチーム作りの停滞感を指摘する声も上がった。

 E-1選手権は東アジアの覇権を懸けた2年に一度の公式大会。国内組のみの陣容とはいえ、韓国や中国というライバルには負けられない。森保監督の采配や抜擢された新戦力が奮起し、2019年ラストとなるA代表の活動で、チームに新たな風を吹かせられるかが注目を集めそうだ。

 発表されたE-1選手権に向けたメンバー22人は以下の通り。

GK
1 中村航輔(柏)
12 小島亨介(大分)
23 大迫敬介(広島)

DF
2 室屋 成(FC東京)
4 畠中槙之輔(横浜FM)
5 三浦弦太(G大阪)
15 渡辺 剛(FC東京)※
19 佐々木翔(広島)
21 古賀太陽(柏)※

MF
3 田中駿汰(大阪体育大)※
6 大島僚太(川崎)
7 遠藤渓太(横浜FM)※
8 井手口陽介(G大阪)
9 鈴木武蔵(札幌)
10 仲川輝人(横浜FM)※
14 森島 司(広島)※
16 相馬勇紀(鹿島)※
17 田中 碧(川崎)※
18 橋本拳人(FC東京)

FW
11 田川亨介(FC東京)※
13 上田綺世(鹿島)
20 小川航基(水戸)※
※は初選出

(FOOTBALL ZONE編集部)



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