堂安&久保のU-22招集で露呈した森保監督「兼任の弊害」 なぜ“半信半疑”のプレーが生まれたのか?

兼任監督の課題はピッチ外にも…

 だからこそ、五輪本大会とW杯最終予選がスタートする来夏までに、何かしら現状を変える必要があるだろう。五輪にオーバーエイジ枠を含めたベストメンバーを呼ぶためには、欧州クラブへの“挨拶”が必要になるが、協会スタッフが行くのと監督本人が出向くのとでは、相手へ与える印象も大きく異なるという。森保監督自身が考える“最強メンバー”を編成するためには、兼任で多忙となる合間を縫って欧州にも足を運ばなければいけなくなる。

 今回、新たな挑戦として“3チーム”を編成したことで、皮肉にも兼任監督の課題が露呈してしまった。もちろん、親善試合ながら拍手を送りたくなるような戦いを見せてくれたU-22コロンビア代表、ベネズエラ代表のおかげでもあるのだが、限られた時間でのチーム作りには中途半端さが拭えず、試合中の采配にも準備不足な部分が感じられた。

 五輪代表とA代表のどちらでも結果を残すことが、一番の願いであるのは間違いない。そのためにも、浮き彫りになった“兼任の弊害”と今向き合い、対策を講じなければ二兎を追う者は一兎をも得ず――となってしまうだろう。

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