ドイツで輝きを放つ”時の人”武藤 不断の努力の先につかんだ飛躍の1年

J1でのゴール量産、欧州移籍… 「本当に忙しない1年だった」

 今年、日本のサッカー界で”時の人”となった男は、日本で束の間の休息を取り、再び年明け後に欧州へと旅立つ。

 ドイツ1部マインツのFW武藤嘉紀は、人生を変えた1年を振り返る中で「今年を漢字一字で表すと?」と、質問を受けた。「うーん」と言って視線を宙に泳がせると、こう答えた。

「”動”。変動の”変”とどちらにしようか迷ったけど、本当に忙しない1年だった。その中でも全てのことが、良い方向に動いた年だったので」

 2015年の武藤狂騒曲は、イントロから最高潮を迎えた。J1開幕戦のG大阪戦の2ゴールを皮切りにゴールを量産。リーグ17試合出場で10得点を挙げ、FC東京をファーストステージ2位に導いた。そうした活躍は海を渡り、欧州へと広がる。今春には昨季プレミア王者チェルシーから正式オファーが届き、その後も複数の海外クラブからの興味が伝えられた。

 すると連日、練習場の小平グラウンドには報道陣とファンが殺到。慌ただしい毎日を過ごした。

 

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