C・ロナウドが交代に不満 元伊代表監督が采配意図を分析…他の選手へ「敬意を示した」
ミラン戦で不満を見せたロナウド、プランデッリ氏が“監督目線”で交代意図に言及
ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、10日のACミラン戦で途中交代を命じられたことへ不満を露わにしたことで話題を呼んだ。一方、元イタリア代表監督のチェーザレ・プランデッリ氏は、マウリツィオ・サッリ監督が「他の選手への敬意を示したものでもある」と触れ、その監督目線でイタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」のコラムに記した。
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ロナウドはミラン戦で、0-0で迎えた後半10分に3人の交代枠のうち最初に交代を命じられた。それに対する苛立ちを露わにしたロナウドは試合終了を待たずに帰宅したとも報じられた。サッリ監督は試合後にロナウドが現在フィジカル面での問題を抱えていると明らかにしている。プランデッリ氏は、監督の視点で交代の意図をこのように記している。
「特別なことではない。トップ選手たちは100%ではない状態が日常とも言える。サッリには度胸があった。なぜなら、ロナウドを交代させるには精神的な力を必要とする。ただ、このように読み取ることもできる。ロナウド以外の選手たちの前で、彼らに対する敬意を示したものだ。これをドラマチックなものにするのは止めておこうではないか。私たちは強いクラブと監督、そしてすでにチャンピオンであることを証明している選手を前に議論をしているにすぎない」
プランデッリ氏はこう語り、ロナウドを交代させることはユベントスの他のメンバーに対する監督としてのアプローチの側面があるのではないかということを記している。そのうえでロナウドについては「恐らくフィジカル面の問題を抱えてはいるのだろうが、コンディション調整を続けていけば再びゴールを量産する姿を見ることになるだろう」と触れている。
サッリ監督によるロナウド交代の荒療治は、他の選手を含めたユベントス全体にどのような影響を与えるのか。ポルトガル代表に招集され、リトアニア戦でハットトリックを記録して復活をアピールしているロナウドは、プランデッリ氏の予言通りにトップフォームを取り戻してゴールハンターぶりを見せつけるか注目が集まる。