“将軍”プラティニ氏、巨額投資が続くサッカー界に警鐘 「サッカーの哲学を殺している」

巨額投資が続くサッカー界に警鐘を鳴らしたミシェル・プラティニ氏【写真:Getty Images】
巨額投資が続くサッカー界に警鐘を鳴らしたミシェル・プラティニ氏【写真:Getty Images】

UEFA前会長が多国籍軍のPSGを「コカ・コーラとかなんとかと呼ばれる」と揶揄

 UFFA(欧州サッカー連盟)会長を務めた元フランス代表MFミシェル・プラティニ氏が、現在のサッカー界に対して厳しい見解を述べた。フランス公共放送「フランス・アンフォ」の番組に出演したプラティニ氏は、巨額を投じて優秀な選手を買い集める現状について、「サッカーの哲学を殺してしまっている」と主張した。

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 現役時代に“将軍”と称されるなどフランスサッカー史に名前を刻んだプラティニ氏は、ワールドカップのカタール大会誘致をめぐる汚職疑惑で活動停止処分を受けているが、UEFA会長を務めている2007年にファイナンシャル・フェアプレーを導入するなど、昨今のサッカー界における巨額の投資に対して対策を講じてきた。しかし、一部のビッグクラブによって毎年のように移籍金の最高額は更新され、歯止めが効いているとは言い難い状況となっている。

 プラティニ氏はそういったサッカー界の現状について、「すべてが富に基づいている。今日では、すべての最高のプレーヤーが買われ、チームが勝っている」と見解を述べた。そして、ブラジル代表FWネイマールやフランス代表FWキリアン・ムバッペなど巨額の投資を続けるパリ・サンジェルマンを例に出して、現在のサッカー界について警鐘を鳴らした。

「会長がカタール人、ディレクターがブラジル人で、監督がドイツ人、チームにはフランス人がいるが、どうしてパリ・サンジェルマンと呼べるのだろうか? 4万人もの人々がそのクラブを愛しているが、それはコカ・コーラとかなんとかと呼ばれることもあるのではないだろうか」

(FOOTBALL ZONE編集部)



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