レアルが55年ぶりの二桁得点で大勝 地元紙が「もうひとつのデシマ」と快挙を報じる
クラブ史に残る歴史的大勝劇
レアル・マドリードは20日、本拠地ラージョ・バジェカーノ戦で10-2という衝撃のスコアで逆転勝利を飾った。レアルのリーガでの二桁得点は1960年のエルチェ戦(11-2)以来という55年ぶりの歴史的な大勝利となった。
1-2とリードされたサンティアゴ・ベルナベウには、ブーイングが鳴り響くなど不穏な空気が漂った。だが、前半15分に相手DFティトがMFクロースへの危険なタックルで退場となり、29分にはMFバエナもエリア内でPKを献上して2枚目の警告でピッチを退いた。
圧倒的な数的優位に立った白い巨人は、圧巻のゴールショーを飾った。ウェールズ代表FWギャレス・ベイルが4得点、恐喝容疑で逮捕されたFWカリム・ベンゼマも3ゴールで、2人がハットトリックを完成。エースのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドも2得点の大活躍で、BBCと呼ばれる3トップがそろい踏みの大活躍を見せた。
地元紙「マルカ」は「もうひとつのデシマ」として、この大勝劇を特集。2014年に達成したUEFAチャンピオンズリーグ10度目の優勝を意味する「デシマ」の偉業と今回の10ゴールによる快勝をかけて報じた。
宿敵バルセロナは、FIFAクラブワールドカップ決勝戦で南米王者リバープレート(アルゼンチン)を3-0で下した。昨年覇者のレアルはクラブ世界一の座をバルサに譲ったが、二桁得点は英「BBC」によると、国内リーグ戦ではレアル史上55年ぶりとなる偉業だという。ド派手な二桁得点で意地を見せつけた白い巨人は勝ち点を33まで伸ばし、同勝ち点で並ぶ首位バルセロナと、2位のアトレチコ・マドリードと勝ち点差2に迫った。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo Getty Images