バロテッリに人種差別のサポーターグループが声明発表 「何がおかしい」と開き直る
ヴェローナ対ブレシアの一戦でバロテッリに人種差別チャントが浴びせられる
イタリア・セリエAのブレシアに所属する元イタリア代表FWマリオ・バロテッリは、3日の敵地(1-2)で人種差別チャントを浴びせられ、それに対してインスタグラムなどで抗議の声を上げている。しかし、当事者であるヴェローナのサポーターグループは「何が悪いのか」と言わんばかりの声明を発した。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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バロテッリはヴェローナ戦の後半10分を迎えようかという時に、スタンドからの人種差別的なチャントに憤慨してキープしていたボールを蹴り出した。主審になだめられてプレーは続行されたものの、何も言葉を発することなくスタジアムを後にしていた。
その後にバロテッリはインスタグラムで「恥を知るべきだ」などと投稿し、共感のメッセージや支援の言葉が向けられていた。しかし、そのヴェローナの“ウルトラ”と呼ばれるサポーターグループのリーダーは、完全に開き直った声明を発している。
「バロテッリはイタリアの市民権を持っているから、イタリア人だ。だが、どこまで行っても完全なイタリア人になることはない。ヴェローナにも黒人選手はいる。そして、昨日は得点して我々は手を叩いた。黒人を黒人と呼んで何がおかしい。委員会には黒人と呼んだから呼び出されるのか」
以前、ナポリを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は、自チームのセネガル代表DFカイドゥ・クリバリが人種差別的な扱いを受けることについて、「なぜイタリアはこうなのか」と母国の現状を嘆いていた。しかし、こうした人々の認識が変わらない限り、イタリアのサッカー界から人種差別がなくなる日が来ることはなさそうだ。
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