韓国Kリーグの外国人監督、北朝鮮戦“TV中継なし”に驚き 「そんな大会どこにある?」

平壌での“南北対決”は29年ぶりの開催ということもあり、大きな注目を集めていたが…【写真:Getty Images】
平壌での“南北対決”は29年ぶりの開催ということもあり、大きな注目を集めていたが…【写真:Getty Images】

全北現代のモライス監督、平壌での北朝鮮戦に本音 「怪我がないことだけを願っていた」

 2022年カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選グループHの北朝鮮対韓国の試合が、15日に平壌の金日成スタジアムで行われ0-0で引き分けた。平壌での“南北対決”は29年ぶりの開催ということもあり、両国以外でも大きな注目を集めていたが、テレビ中継もなく無観客で行われるなど、想定外の光景が広がった。

 この一戦に物申したのが、Kリーグ全北現代の指揮官であるポルトガル人のジョゼ・モライス監督だ。スポーツ専門サイト「SPOTVニュース」が報じている。

 20日に行われたKリーグ第34節で、全北現代は浦項スティーラーズに3-0で完勝。全北現代からはDFイ・ヨン、DFキム・ジンス、DFクォン・ギョンウォンがメンバーに選出されていたこともあり、モライス監督も南北対決には高い関心を持っていた。

 そのうえで「選手たちに怪我がないことだけを願っていた。ただ、中継を見ようと思ったが、テレビで放送されないという話を聞いた。そんな大会が一体どこにあるんだ? 選手たちから話だけを聞いて、ハイライト映像さえも見られなかった」と苦言を呈した。

 そして「個人的な考えだが……」と前置きしつつ、「(試合中継がないことについて)FIFAが関わらなければならない部分がある。中継が難しいなら、第3国開催も考慮すべきだったのではないか」と、中立地での試合開催を検討すべきだったとの私見を述べたことも伝えている。

 モライス監督も平壌で開催された“南北対決”の様子が、まさかここまでとは想像もしていなかったのだろう。北朝鮮と韓国の間に横たわる政治的背景を、改めて知る機会となったに違いない。

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