「どれだけいい形で前に出られるかは、僕のもっと伸ばしていかないといけない部分」

　堂安やMF南野拓実（ザルツブルク）、MF中島翔哉（ポルト）、さらには伊東や18歳の久保らタレントが揃う2列目を生かすには、ボランチの配給が大きなポイントになる。橋本は海外の選手にも当たり負けしない強靭なフィジカルを生かし、ボール奪取やデュエルではすでに長谷部の域に入っている一方で、攻撃面ではまだ改善の余地があると自らの課題を分析する。

「ボールを預けてしまえば、本当になんでもできる選手が前には揃っている。どれだけいい形で前に出られるかはボランチの役割だと思うし、そこは僕のもっともっと伸ばしていかないといけない部分。自分もいいポジションに入って、前線の選手もいい形で受けられるようなパスを意識していきたいと思っています」

　柴崎の相棒の座を巡る戦いは遠藤と橋本を軸に、コパ・アメリカ（南米選手権）でデビューを飾ったMF板倉滉（フローニンゲン）、招集歴のあるMF小林祐希（ワースラント＝ベベレン）やMF山口蛍（ヴィッセル神戸）らが加わってくれば一層熾烈さを増しそうだ。