「ミスしても次やればいいや」 鎌田大地、ベルギーでの自信が生んだ“達観”の極意

鎌田大地はミスに対する考え方の変化を語った【写真:Football ZONE web】
鎌田大地はミスに対する考え方の変化を語った【写真:Football ZONE web】

「ミスしてはいけない」と考えていた1年目から一転、再挑戦のブンデスで堂々プレー

 日本代表FW鎌田大地は、エースのFW大迫勇也(ブレーメン)が不在で迎えた10月のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選2連戦で活躍が期待される選手の1人だ。昨季ベルギー1部シント=トロイデンで目覚ましい活躍を見せ、レンタル復帰したドイツ1部フランクフルトで出場機会を勝ち獲っての現状に、「ある程度の自信はある」と虎視眈々と語った。

 鎌田は2017年6月にJ1サガン鳥栖からフランクフルトへ移籍。ドイツ1年目はリーグ戦3試合の出場に終わると、翌シーズンの開幕前に構想外を伝えられ、シント=トロイデンへレンタルとなった。しかし、ベルギーでウインガーとして起用されたことをきっかけに、点取り屋として覚醒。公式戦36試合で16ゴールを叩き出し、今季復帰したフランクフルトでもリーグ戦全7試合(うち先発6試合)に起用されている。

 フランクフルトでは主にインサイドハーフやトップ下を任されているが、ベルギーで二桁得点をマークしたことで、周囲の見る目も変わったという。現在は「上手くボールを回す時に前につなげるパイプ役」を担うなか、ボールロストも大きく減って安定感が出てきた。

「一番はやっぱり自信の部分。向こう(フランクフルト)に行った当初は上手く馴染めなくて、自分的には後半戦はできている感覚でしたけど、その頃にはチームが出来上がっている状態だった。ベルギーに行って自分の思うようにできるようになって、フランクフルトに戻ってブンデスリーガでも同じ感覚ででき始めている。頭の問題というか、ミスしてはいけない、ミスしてはいけないという感じで1年目はやっていた。でも今はある程度信頼もつかめて、ミスしても別に次やればいいやと思うし、周りからも特にそれに対して言われることもないので楽にできています」

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