元英国代表DF、異変の王者シティに苦言 「おかしい」「以前のようなチームではない」

 天を仰ぐシティのペップ監督【写真:Getty Images】
天を仰ぐシティのペップ監督【写真:Getty Images】

ユナイテッドOBネビル氏が敗れたシティに言及、守備の脆さを指摘

 マンチェスター・シティは現地時間6日、ホームでのプレミアリーグ第8節でウルバーハンプトンと対戦し、0-2で敗れた。マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドである元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏は、「シティはおかしい」と苦言を呈している。

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 シティはスコアレスのまま迎えた後半40分、ラウール・ヒメネスのアシストからアダマ・トラオレに先制ゴールを許すと、同アディショナルタイム4分にも同じようなシチュエーションからヒメネスに追加点を決められた。

 シティは直近リーグ戦4試合で二度目の黒星。2位を維持したものの、勝ち点は16で首位リバプールとの差は8ポイントに広がった。英衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説者を務めるネビル氏は、「シティはおかしい。4バックはおかしいし、チャンスも失っていて、あんなことは去年も一昨年もやらなかった」とコメントしている。

 シティは2017-18シーズン、プレミアリーグで2位マンチェスター・ユナイテッドに19ポイント差をつけて、史上最多となる勝ち点「100」をマークするなど、数々の記録を塗り替えて圧巻の優勝。そして昨季は、リバプールと最後まで熱戦を繰り広げ、シティが勝ち点「98」で2連覇を果たした。

 ただ、昨季は2位のリバプールもリーグ歴代3位となる勝ち点「97」を記録。両チーム合わせて勝ち点「195」と前例にない壮絶な一騎打ちを演じ、今後“2強時代”の到来を予感させるシーズンとなったのだが、その予想とは裏腹に、シティの今季のタイトル防衛はすでに危うくなっている。

 ネビル氏は、「以前のようなチームではない。彼らはあれほど高いスタンダードを設定し、リバプールは昨季に超接戦を繰り広げた」とし、「ヴァンサン・コンパニの代わりを入れなかったこと、アイメリク・ラポルテの怪我は間違いなく、シティにとって大きな問題だ。なぜなら、彼らは隙だらけに見える。他のチームは、彼らに勝つことができると確信している」と、シティ守備陣の脆さに言及している。

 今季のプレミアについては、「間違いなくリバプールが優勝候補だろう」としながらも、「(フィルジル・)ファン・ダイクと(モハメド・)サラーが故障でもすれば、また突如として状況が変わるがね」と続けた。

 やや調子を落としている感が見えるシティだが、ここから盛り返せるか注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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