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レアルの国王杯失格が最終決定 スポーツ仲裁裁判所への提訴が却下される
米メディアが報道 最後の抵抗もあえなく潰える
レアル・マドリードは2日、3-1と勝利したスペイン国王杯ラウンド32第1戦のカディス戦で、出場停止だったはずのロシア代表MFデニス・チェリシェフを先発出場させ、スペインサッカー連盟から失格処分を言い渡された。その後、同連盟に異議を申し立てたが却下されていた”白い巨人”は、スイス・ローザンヌにあるスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したが、ここでも訴えは却下された。よもやの凡ミスにより、国王杯失格処分が最終的に決定した。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。
国王杯優勝19回を誇る名門の最終手段はあえなく潰えた。レアルが国王杯失格処分を不服とし、異議を申し立てていたCASは、11日に声明文を発表した。
「(失格処分取り消しの)必要な条件を満たしていない」
CASのエンリケ・アーナルド会長は2時間の会議で、レアルの失格処分に関して6人の評議員が満票で異議申し立ての却下を決めた。
チェリシェフは昨季レンタル先のビジャレアルでの国王杯最終戦で、3枚目のイエローカードを受けていた。これでカディス戦は出場停止のはずだったが、レアルはこの事実を認識せずに起用。チェリシェフは前半3分にゴールを決める活躍を見せたが、ハーフタイムに違反の事実を知って大喜びのカディスサポーターが「愛してる、チェリシェフ」の大合唱を繰り返したことで、レアル側も異変を察知。「善意を示すために」(ラファエル・ベニテス監督)と、後半開始時にいきなりチェリシェフを交代させるドタバタ劇となった。
昨季にはオサスナが同じ理由で失格処分となっていた。レアル側は最後の抵抗も空しく、クラブ側の凡ミスでタイトルの望みを失うことになった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images