「日本を愛する機会を与えてくれた」 香川にサラゴササポーターが感謝「シンジのおかげ」
【現地発】サラゴサを包む圧巻の香川フィーバー 日本人に送られる「シンジ」コール
レアル・サラゴサの日本代表MF香川真司は現地時間21日、スペイン2部リーグ第7節でルーゴと対戦し、ホームで0-0と引き分けた。前節2ゴール目を奪った香川は6試合連続で先発を飾り、トップ下でチャンスを演出したものの、チームがネットを揺らすには至らなかった。試合前、サラゴササポーターが香川に対して「日本を愛する機会を与えてくれた」と感謝の弁を述べている。
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試合前、サラゴサの本拠地ラ・ロマレーダの周囲では早い時間からサポーターが集い、活気付いていた。歩いていると、目が合ったサポーターたちからは絶えず「シンジ! シンジ!」とコールが送られることに。辺りを見回すと、至る所で「SHINJI KAGAWA」と記された背番号「23」のユニフォームが着用されていた。その数は、他の追随を許さぬほど、圧倒的なものだった。
ご年配の男性が香川のユニフォームを着用してビールを片手に仲間たちと会話に花を咲かせている傍で、同じく香川のユニフォームを着た少年がシザースをしながら広場を駆け回っていた。現地の香川フィーバーに圧倒されていると、ベンチに座っていた1人のサポーターに「日本人かい?」と声を掛けられた。「僕はシンジの大ファンなんだ!」と握手を求められ、「これを見てくれ!」とスマートフォンのフォルダを開くと、東京の銀座で背番号「23」のユニフォームを着て写真を撮る姿が収められていた。
「先月、初めて日本に行ったんだ。シンジが来るまで、自分が日本に行くなんて想像もつかなかったよ。最高の国だった。治安も良く、料理も美味しくて、愛情溢れる国だったよ。シンジは、日本を愛する機会を与えてくれた。シンジのおかげなんだ! 彼はすでにこのクラブのレジェンドだよ。アリガトウゴザイマス!」
最後は流暢な日本語まで披露し、香川をきっかけに日本を観光する機会を得たことに喜びを示していた。今季すでに2ゴールを決めるだけでなく、プレーメーカーとしてサラゴサの舵を握る中心選手として存在感を高めている香川だが、その影響はピッチ内にとどまらず、サポーターに日本を愛する機会まで提供しているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)