ネイマールは「偉大なヒーロー」 ファンの野次に“意地の足技”で呼応、仏メディア称賛

パリ・サンジェルマンFWネイマール(左)【写真:AP】
パリ・サンジェルマンFWネイマール(左)【写真:AP】

ストラスブールMFシッソコを足技で翻弄 試合終了間際には圧巻オーバーヘッド弾

 フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマールは、現地時間14日のリーグ第5節ストラスブール戦で126日ぶりに復帰。バルセロナ復帰騒動の影響で地元ファンから野次を飛ばされるなか、後半アディショナルタイムに芸術的なオーバーヘッド弾を決めてチームを1-0の勝利に導いた。試合途中には絶妙な足技でマーカーを翻弄するなど、自らのプレーで改めて実力を証明し、海外メディアは「偉大なヒーロー」と称えている。

 ネイマールは今夏に古巣バルセロナへの移籍説が過熱。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシも復帰を望んでいるとされたが、PSG側の要求にバルサが首を縦に振らず、結局は残留することになった

 ネイマールが126日ぶりとなるPSGのユニフォームを着ての一戦、PSGはストラスブールの堅守に試合終盤まで苦しむ試合展開となる。しかし、その状況を打開したのはネイマールだった。後半アディショナルタイム2分過ぎ、フランス人DFアブドゥ・ディアロのマイナス気味のクロスに対し、ネイマールはワンステップを踏むと身体を空中に投げ出す。これしかないというタイミングでの右足オーバーヘッドで描いたボールの軌道は、相手GKもただただ見送るしかない形でゴール左隅へと突き刺さる決勝弾となった。

 ネイマールは他にも、後半開始直後の5分にも自慢のテクニックを見せつけている。敵陣内でボールを受けると、足裏でボールをコントロールしながら反転してストラスブールMFイブラヒマ・シッソコを置き去りに。そのまま左サイドのアルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリアに展開し、リターンを受ける直前まで流れるような動きを見せた。

 フランステレビ局「BFM TV」は、「ネイマールはサポーターから野次を飛ばされたが、その晩の偉大なヒーローだった」と題して試合をレポート。後半5分のシーンは、同局のテキスト速報で「ネイマールは数秒間に一流の動きをいくつも織り交ぜ、後半の流れを加速させた」と報じられている。

 プロならプレーで批判をはね返す――。そんな気概が感じられるネイマールのピッチ上での姿だった。

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