欧州クラブ協会が40カ国へのW杯出場国拡大に猛反発 「無視された案を支持しない」

過去にはAマッチデー削減も

 FIFAは先日、ワールドカップ(W杯)出場国を40カ国に拡大する案を提示した。だが、クラブチームからは大きな反発の声が上がっている。ヨーロッパクラブ協会(ECA)は、スイスのニヨンで会合を開いたが、拡大案への反対の声が相次いだとイタリアの通信社「ANSA」が報じている。

 現在53カ国220クラブが加盟する同協会だが、「この“無視された”ものを支持することはない」と拒否の意向を表明しているという。実際に、試合数が96試合に増加することで大会期間が長くなることは、前後のシーズンにおける日程やオフの期間について大きな難問を各地のリーグ戦やクラブに突きつけることになる。

 過去にはECAの要求で国際Aマッチデーが削減された実績があるなど、世界のサッカー界における発言力は強力なものがある。代表とクラブの対立関係は現代サッカーの常ではあるが、W杯の改革案を巡っても今後激しい駆け引きが行われることになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング