“野戦病院”と化す危機的状況のアーセナル 膝手術の司令塔は今季絶望か

ベンゲル監督は全治4ヵ月と示唆していたカソルラだったが…

 アーセナルの中盤のキーマン、スペイン代表MFサンティ・カソルラが11月29日のノーウィッチ戦で膝の外側靭帯を損傷して手術を受け、今季絶望となる可能性が浮上している。英地元紙「デイリー・ミラー」が報じている。

 カソルラはスペインの膝治療の権威、ラモン・クーガ医師の執刀により、膝の靭帯修復手術を終了させた。アーセン・ベンゲル監督は全治4ヵ月であることを示唆していたが、今回の手術により、今季中の復帰は叶わない可能性が出ているとレポートされている。

 アーセナルは第15節終了時点でプレミアリーグ2位につけているが、毎シーズン恒例の”野戦病院状態”となっている。リーグ屈指のゲームメーカーと称されるカソルラに加え、ボランチの主力MFコクラン、ウィルシャー、アルテタ、FWサンチェス、ウェルベックが負傷離脱中。ウェールズ代表MFラムジー、イングランド代表FWウォルコットとチェンバレンの3人が5日のサンダーランド戦で戦列復帰したことは朗報だが、ボランチは壊滅危機だ。攻撃的MFでレギュラーのラムジーが、故障明けでいきなりボランチにシフトし、フラミニとコンビを組んでいる。

 9日にはグループステージ突破に2点差以上の勝利が必要となる、UEFAチャンピオンズリーグの敵地オリンピアコス戦を迎えるガナーズ。サンチェス、コクランというキーマンの離脱に加え、カソルラに今季絶望の可能性が浮上するという危機に直面している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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