「また歴史作った」 韓国紙が久保のW杯予選最年少デビューに注目も…「効果は微妙」

日本代表MF久保建英【写真:Yukihito Taguchi】
日本代表MF久保建英【写真:Yukihito Taguchi】

ミャンマーに敵地で2-0と勝利 後半途中から久保投入も「決定的なチャンスを作れなかった」

 日本代表は10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でミャンマー代表と対戦し、敵地で2-0の勝利を収めた。韓国メディアは日本の勝利と同時に、W杯予選での日本代表最年少出場記録を更新した久保建英(マジョルカ)に注目している。

 韓国のスポーツ紙「スポーツ朝鮮」は、「また歴史を作った。久保、最年少デビュー。興奮する日本列島」と見出しを打ち、久保のデビューに沸く日本の様子について報じている。

「やはり関心を集めたのは“2001年生まれの希望”久保のW杯予選デビューだった。彼は18歳98日にしてピッチに立ち、日本人選手のW杯予選最年少出場記録を更新した」

 ただ、後半36分から出場した久保だったが、そこまで見せ場は作れず、同紙は試合後の久保の様子について「淡々としていた」とも伝えている。

 また、同じくスポーツ紙の「スポーツ韓国」は、「後半36分に久保を投入し、攻撃に変化を与えた。しかし、その効果は微妙だった。試合が終盤になるにつれ、ミャンマーのプレスは強まり、そのなかで日本はこれといった決定的なチャンスを作れなかった」と、久保を入れたことによる効果は少なかったと伝えている。

 日本がW杯アジア2次予選の初戦に2-0で勝利したとはいえ、格下相手に圧勝できなかったことに加え、久保も期待の大きさに比例するような結果が出ていない様子について触れていた。もっとも韓国メディアにとっても、久保は注目の存在になっているようだ。

page1 page2

金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング