マルディーニ氏が古巣ミランに苦言 「ガリアーニにはサッカーの知識が足りない」

補強戦略遂行に必要な“チューター”

 元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏は、現役時代をミラン一筋で過ごし、世界でも希少な“ワンクラブ・マン”として名をはせた。そのレジェンドが、古巣の移籍戦略について苦言を呈している。衛星放送局「スカイ・スポーツ」のTV番組に出演したマルディーニ氏は、ミランの強化責任者であるアドリアーノ・ガリアーニ氏に対して「チューター(補助者)」が必要だと、戦略的なアドバイザーの必要性を訴えている。

「もしミランが透明性を保ったまま、偉大なクラブへと復権したいのであれば、そこにはアイデアと投資が必要だ。そこにはサッカーをよく知る人物が必要なのだが、今のミランに最も欠けている部分だ。ガリアーニは偉大な経営者だが、恐らく選手の評価して決断を下すにあたってはサッカーの知識が足りない。そこをサポートする人物が必要なのではないか」

 マルディーニ氏はそう語り、ミランの移籍戦略に対して市場的な考えが先行しすぎていると警鐘を鳴らした。実際に、近年のミランは経営危機により、FWズラタン・イブラヒモビッチやDFチアゴ・シウバといった主力を売り払った後、かなりの若手もしくは移籍金ゼロで獲得できるベテランをチームに加える戦略を取ってきた。日本代表FW本田圭佑は、ゼロ円移籍であると同時にアジア市場へのマーケティング先行という見方もされた。

 

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