本田の表情に浮かぶ危機感 ミランで70日ぶりの公式戦先発も120分間沈黙

イタリア杯の試合後、「お疲れ様です」の一言だけを残して…

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は1日、イタリア杯4回戦クロトーネ戦で3トップの左ウイングで先発フル出場を果たした。9月22日のウディネーゼ戦以来、70日ぶりの公式戦先発の舞台で後半2分、FWルイス・アドリアーノの先制ゴールの起点となるパスを出したが、延長120分間を戦うも大きなアピールはできず。試合はジャコモ・ボナベントゥーラら途中出場の主力組の活躍で、ミランが3-1で勝利している。

 試合後、本拠地サンシーロのミックスゾーンに現れた本田に、いつもの柔和な表情はなかった。「お疲れ様です」と一言だけ残したが、表情には緊張感を漂わせていた。

 ファンとの記念撮影には応じていた本田だったが、苦しい試合だった。ミランは3日前のリーグ第14節サンプドリア戦の先発メンバーを全員温存。サブ組の本田は不慣れな3トップの左で先発したが、アピールに焦るチームメイトとの連携が機能せず中盤で埋没した。1-1に追いつかれた後、後半26分にFWエムベイェ・ニアング、MFボナベントゥーラが同時投入されると、本田は4-4-2の右にシフトした。

 昨季まで定位置としていた右サイドのポジションだったが、ここでも輝けず。延長前半アディショナルタイムに迎えた直接FKのチャンスでは、キッカー役候補としてボールの前に立つも、ボナベントゥーラが蹴って鮮やかなゴールを決めた。その後、延長後半にはニアングが、同じく途中出場のモントリーボとのワンツーからダメ押し弾を決めている。

 

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