「チームに申し訳ない」 浦和MF柏木が責任痛感…復帰後初スタメンも無念の交代

交代を悔やんだ浦和MF柏木【写真:Getty Images】
交代を悔やんだ浦和MF柏木【写真:Getty Images】

ホームで松本に痛恨の逆転負け 柏木と途中交代後に2失点

 浦和レッズの主将MF柏木陽介は23日のJ1リーグ第24節松本山雅FCとのホームゲームで、手術を伴う負傷から復帰して以来、初のスタメン出場となったが、勝負どころの時間帯で無念の交代。その後2点を奪われて逆転負けを喫したことを受け、「チームに申し訳ないことをした」と責任を痛感した。

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 柏木は5月のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終戦の北京国安(中国)戦の試合開始直後、相手選手の強烈なタックルを膝に受けて負傷交代。その後、手術を経て7月に戦列復帰を果たしたが、コンディション調整にも苦しみ、ここまでは公式戦2試合で途中出場するにとどまっていた。しかし、徐々に状態を上げてきた柏木は、4日後にACL準々決勝第1戦の上海上港(中国)とのアウェーゲームを控えるなか、復帰後初のスタメン出場を果たした。

 シャドーのポジションに入った柏木は、攻撃面で明らかに違いを見せていた部分があった。これまでのチームに欠けていた敵陣での変化を生み出し、自身の明けたスペースを右ウイングバックのMF宇賀神友弥が使うような連動性も引き出した。実際に、前半19分の先制点は柏木の動いたスペースに入った宇賀神へパスが渡り、サイドにできたスペースへDF橋岡大樹がオーバーラップ。そしてラストパスをFWファブリシオが決めるという連動性あふれるものだった。

 それだけに、柏木自身にも「張りついてもダメだし、(相手の)ボランチとサイドバックとセンターバックのちょうど真ん中で受ける。武藤(雄樹)もそれは上手だと思うけど、そういうところを意識してプレーしようと思って。自分に(相手が)食いついてくれば(興梠)慎三の裏が空く。やっぱり、今までやりたかった気持ちが前面に出ていたと思うし、個人的には球も持てたと思うし、いいランニングもできていたと思う」と、少なからず手応えがあった。

 一方で、前半途中に相手選手との接触で右足を打撲。後半15分を過ぎた頃に「切り替えをした時に踏ん張れなかった。疲れもあって、踏ん張りが利かなくなったという感じだった」という状況に。そして同19分に武藤と交代し、ピッチを後にしたが、チームはそこから2点を奪われ、1-2と痛恨の逆転負けを喫した。

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