久保建英は「革命的な要素」 相手翻弄の“個人技”をスペイン紙称賛「爪跡を残した」

華麗な個人技を試合で披露したカスティージャMF久保建英【写真:Getty Images】
華麗な個人技を試合で披露したカスティージャMF久保建英【写真:Getty Images】

3部レオネサに0-3と完敗を喫するなか、自慢のテクニックで停滞する攻撃を活性化

 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英は現地時間14日、カスティージャ(Bチーム)の一員として3部クルトゥラル・レオネサとのテストマッチにフル出場し、0-3と敗れたなかで孤軍奮闘した。マーカーを翻弄したドリブルと股抜きに対し、レアル贔屓紙はこぞって「爪跡を残した」「テクニカルなプレーで輝き」と評価している。

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 2部レオネサに0-3で敗れ、プレシーズン7戦で4敗目を喫したカスティージャ。ラウール・ゴンザレス監督率いるチームで、意地のプレーを見せたのが久保だった。なかでも、二つのプレーが注目を集めている。

 一つ目は前半17分のシーンだ。右サイドで縦パスを受けた久保は、ワンタッチでマーカーを置き去りにし、縦にドリブル突破。左サイドに展開してチャンスを作った。惜しくも味方のシュートは枠を外れたが、個人技で局面を打開したプレーだった。

 二つ目は、3点ビハインドで迎えた後半24分。久保は左サイドで相手選手と対峙すると、左足裏でボールをコントロールして右足に持ち替え、左足でキックフェイントを入れた後にすかさず左足アウトサイドでボールを弾き、鮮やかな股抜きを決めた。マーカーはなす術なく、ファウルで久保の行く手を阻んだ。

 スペイン紙「マルカ」は、「久保はカスティージャ最高:ドリブルと股抜きで攻撃」と見出しを打ち、「日本人はいくつかのテクニカルなプレーで輝き、敗れたカスティージャのなかで最高だった」と評価。スペイン紙「AS」は「久保の輝きはカスティージャの崩壊を防げなかった」と敗戦を救うに至らなかったとしつつも、違いを作っていた点にも触れている。

「ラウール率いるチームの選手たちは、久保を革命的な要素としてポゼッションスタイルを示した。日本人がボールを持つと、カスティージャのスローなプレーはスピードアップした。0-3となり、カスティージャは万事休した。股抜きで爪跡を残した久保を除いては」

 レアルは久保と同じくカスティージャ所属で、トップチームの練習に参加していたブラジル人FWロドリゴが右足大腿直筋を負傷。トップチームが17日(セルタ戦)、カスティージャが25日(ラス・ロサス戦)にリーグ開幕戦を迎えるなか、アピールに成功すれば早い段階でトップチーム昇格の道も開けるかもしれない。

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