伝説の名ドリブラー、“芸術ヒールリフト”突破に再脚光 「最も過小評価された選手」
ブンデスリーガ公式が元ナイジェリア代表“10番”オコチャの誕生日を祝い動画を公開
新シーズンの開幕が間近に迫るブンデスリーガは14日、かつてフランクフルトで活躍した元ナイジェリア代表MFオーガスティン・オコチャの誕生日を記念して、パーフェクトな“ヒールリフト”の動画を公式インスタグラムで公開。ファンから「ナイストリック」など称賛の声が上がっている。
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1973年にナイジェリアで生まれたオコチャは、17歳の時に地元のエヌグ・レンジャーズでプロデビュー。その年にドイツ3部のボルシア・ノインキルヒェンへ引き抜かれ、活躍の舞台をヨーロッパへと移した。92年にフランクフルトへ移籍するとナイジェリア代表にも招集されるようになり、94年アメリカ・ワールドカップ(W杯)に出場し、チームのグループリーグ突破に貢献。さらに96年にはアトランタ・オリンピックに出場し、グループリーグで日本を2-0で破るなど、快進撃を続けたチームで存在感を発揮し、金メダル獲得の立役者となった。
その後フェネルバフチェ、パリ・サンジェルマン、ボルトン、カタールSCと各国を渡り歩き、2008年のハル・シティ所属時に引退を決意した。12年にインドで現役復帰を果たしたが、1カ月後に再び選手としてのキャリアを終わらせている。
ドリブル突破を得意としたオコチャは典型的な10番タイプで、攻撃的MFとして活躍。踊るようなステップから繰り出す変幻自在のフェイントで、多くのファンを魅了した。
今回ブンデスリーガ公式インスタグラムが公開したのは、1992-93シーズンのフランクフルト時代に繰り出した“ヒールリフト”の映像だ。右サイドでボールを止めて相手を食いつかせ、飛び込んでくると同時に素早く自身の背後から相手の頭上にボールを上げて華麗に抜き去っている。
このテクニック動画が公開されると、コメント欄には「ナイストリック」「最高だ」と称賛する声が寄せられた。さらに、「若い」「本当に素晴らしい! 我々はまだ誇りに思っている」「ジェイ・ジェイはレジェンド! よく知っていたな!」「そのマレットヘアはかなり攻撃的だった」「これまで最も過小評価されている選手」と、オールドファンからのコメントも多数寄せられていた。
昨今はブラジル代表FWネイマールなども見せるスキルだが、オコチャのヒールリフトは相手を引きつけてから繰り出すタイミングが絶妙で、対峙した相手に触られることなくきれいに抜き去っている。まさに、パーフェクトなヒールリフトとなっている。