宇佐美貴史、“失意”を力に変えて… 覚悟のG大阪復帰、揺るぎなき「2つの目標」とは?

再び日本代表へ カタールW杯行きの切符をつかむため…

 二つ目は日の丸を再び背負うこと。そして、30歳で迎える3年後のカタール・ワールドカップ(W杯)に出場すること。初めてのW杯だった昨年のロシア大会は、2試合に出場。先発はグループリーグ第3戦のポーランド戦のみにとどまった。森保ジャパンでは3月に1度招集されただけだ。今は後輩のMF堂安律(フローニンゲン)らが主軸を担っている。若い世代が台頭してきているが、もちろん関係ない。

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「(代表に)復帰したいし、3年後のW杯、やっぱり出たい。でも、今、日本に戻ってきた以上、欧州にいる選手より、より高いレベルを意識しないといけない。トレーニングから。強度も全然違うやろうし、いろんなことを考えて、いろんな努力、実になる努力をしないといけない。危機感を持ってやらないといけないなと思います」

 昨年のロシアW杯、宇佐美はメンバー入りに懸けていた。W杯のためにアウクスブルクから17年にデュッセルドルフへ期限付き移籍。環境を変えて、同年12月頃からはまず体質改善に取り組んだ。ダイエットではなく、栄養学の講師からマンツーマンで授業を受け、消化器官へアプローチする方法を学んだ。例えば、食事前に発酵食品を取ることで老廃物を少なく、吸収率を向上させることができるという。食事量を変えずに、食事方法を変えることで、体を軽く、パワーを落とさない体を手に入れることができた。

 同時期から個人トレーナーの田辺光芳(みつよし)さんと肉体改造にも取り組み、武器の一つであるドリブルを強化。田辺さんによると、宇佐美の筋肉は付き方が周囲に比べて「しなやかで柔らかい」と言うが、一方で右肩甲骨が硬く、走る時には無駄な力が入ってしまっているという。力が入ると、90分間のなかでどうしても疲労が出てしまう。細かく正しいフォームを身につけることで運動量、スプリント数が増えていった。

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