試されるベンゲル監督の手腕 キーマンの2カ月離脱でアーセナルが今季最大のピンチ
コクランの負傷が明らかに
アーセナルの中盤のキーマンMFフランシス・コクランは、21日のウェストブロムウィッチ戦で右膝を負傷し、アーセン・ベンゲル監督は最低でも2カ月間の離脱になると明らかにした。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
23日にUEFAチャンピオンズリーグのディナモ・ザグレブ戦に向けた記者会見に出席したベンゲル監督は悲報を明らかにした。
「私は常に少し慎重だが、最低でも2カ月間の離脱となる。精密検査の結果、あまりに多くの悪い驚きがあったが、それ以上予想を立てることはしたくない。間違いなく、我々はコクランなしに2カ月間戦うことになる」
コクランは1-2で敗れた一戦の前半14分に右膝を負傷した。代わりに投入されたMFミケル・アルテタは前半40分にオウンゴールで決勝点を献上し、後半4分にふくらはぎの故障で離脱するという二重のブレーキとなった。
元フランス代表MFマテュー・フラミニがアルテタの代わりに出場したが、アーセナルのボランチはスペイン代表MFサンティ・カソルラとフラミニを残し、一気に壊滅危機にひんしている。コクランは攻撃的なタレントを中盤にそろえるアーセナルで唯一のトップクラスのボール奪取能力を誇るMF。フランス代表招集の期待も集めていた。
チームはコクラン、アルテタに加え、FWウェルベック、チェンバレン、ウォルコット、MFラムジー、ウィルシャー、ロシツキーという実力者8人が故障離脱中。今季開幕前にセビージャのポーランド代表MFギジェゴシュ・クリホビアク、マンチェスター・ユナイテッドのフランス代表MFモルガン・シュナイデルランというボランチの獲得の可能性も浮上していた。トップレベルのボランチの補強が必要とされていたが、アーセン・ベンゲル監督はフィールドプレーヤーの補強を見送っていた。
ウェストブロムに不覚を取り、ボランチ壊滅危機となったガナーズは今季最大のピンチを迎えた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images