山口がJ2昇格! アディショナルタイム6分に起きた奇跡のドラマ

最後の最後に現れたヒーロー

 ドラマは最後に待っていた。23日に各地でJ3最終節のゲームが行われ、レノファ山口が敵地ガイナーレ鳥取戦の試合終了間際に奇跡の同点ゴール。J3優勝と、クラブ初のJ2昇格を決めた。2位に終わった町田ゼルビアは大分との入れ替え戦に回る。

 試合開始前の時点で、山口と町田が勝ち点77で並んでいた。得失点差で山口が首位で迎えたが、最終節で苦戦を強いられた。

 試合開始直後の2分に先制ゴールを許した。後半17分にFW岸田和人のゴールで同点に追いついたが、10分後に鳥取MFフェルナンジーニョに得点を奪われ、1-2となった。

 敵地での長野パルセイロ戦に臨んでいた町田が、一足先に1-1で引き分けた。このままでは、逆転優勝を許してしまう展開になったが、最後の最後に山口が意地を見せた。後半アディショナルタイムが5分以上を経過。試合がいつ終わってもおかしくない終了間際に、MF平林輝良寛が執念の同点ゴールを決めた。平林はアディショナルタイムに入ってから投入されていた。まさに、最後の最後にヒーローが出現した瞬間だった。

 2006年に前身の「山口県サッカー教員団」を母体としてレノファ山口として立ち上がり、中国リーグを戦った。14年にJFLに昇格すると、今季からJ3に参入した。そして、全36試合のJ3を25勝3分8敗の勝ち点78で優勝。96得点の得点力を武器に、1年でJ2への切符をつかみ取った。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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