浦和一筋16年の鈴木啓太が現役引退を発表 「情熱にあふれた時間を過ごせて、最高に幸せでした」

仲間に13回胴上げをされ、ピッチを後に

 2000年に浦和に入団し、天皇杯でデビュー。翌年からはレギュラーを獲得し、中盤のダイナモとして16年間、浦和一筋で走り続けてきた。03年から07年までは毎シーズン浦和でタイトルを獲得。黄金期を支える一員となった。日本代表にも選出され、当時のイビチャ・オシム監督からは「水を運ぶ男」と呼ばれて高く評価された。

 09年から11年までの浦和の低迷期にキャプテンを務め、苦しい時期を過ごしたが、12年にミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任してからは攻撃的なサッカーの中で新しい一面も見せた。しかし、昨季後半に不整脈を患い、以降は試合出場の機会が減っていた。

 万雷の拍手と歓声、そして共に戦った仲間たちに13回胴上げをされ、浦和の「背番号13」は静かに埼玉スタジアムを後にした。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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